人生で初!花束のプレゼント

つい先日、大きな花束が届けられた。てっきり娘たちの誰か宛てだと思い、ふと受け取り人を見て、目を疑った。なんと、私宛である。50歳を超えた私に、一体何が起こったのかと思って送り人の名前を確認すると、主人の会社からであることがわかり、またびっくりした。
 TVでは「社員を大事にする会社」というのを見たことはあったが、最近転職したばかりの主人の会社が、家族の誕生日にまで気を配ってくれる会社であることを知り、感激してしまった。
 勿論、母の日のカーネーションなどはもらったことはあっても、それとは別格なのだ。この時のように豪華な花の束は、人生で初めて頂いた。それなので、もう感激の中、お礼状の手紙をしたためて即効ポストへ向かった。その日、その時の新鮮な感情をそのまましたためたくて、急いだのである。
 しかし、主人に「早速お礼状を」と言ったら、
「そういうのは会社がしてることだから、そこまでしなくてもいいんだよ」と、無関心で、やっぱり男性の心理はその程度なのだとも痛感したのだった。
 「花をもらって喜ばない女性はいない」と、どこかで聞いたことがあるが、そういう経験の浅い私は、
「そんなに嬉しいものかなぁ」くらいにしか思わなかったっけ。
その日、思いがけなくも美しく、香しい花束をもらう経験を実際にしてしまった私は
「そう、絶対に嬉しい!」という心変わりをしてしまった日でもあった。